これぞ元祖宇宙ボールペン!フィッシャースペースペンAG7レビュー

文房具

フィッシャースペースペンAG7とは


フィッシャースペースペンAG7は、1968年にアポロ7号の宇宙ミッションで使用された、オリジナルのスペースペンです。それ以来、全ての有人宇宙飛行で使用されている、フィッシャースペースペンのフラッグシップモデルです。

もちろん、1969年にアポロ11号が月面着陸された際にも使用されています。
オメガのスピードマスターがムーンウォッチなら、AG7はムーンペンということになります。

ちなみにAGは「Anti Gravity(半重力)」の略です。

良い点(1) 過酷な宇宙でも書けるリフィル


一般的なボールペンは、重力によってインクがペン先に送られることで筆記することができます。つまり、逆さまの状態や重力のない宇宙では筆記することができません。

フィッシャースペースペンのプレシュライズドリフィルでは、インクカートリッジ内に窒素ガスを封入し、その圧力でインクを押し出します。そのため、無重力や上向きなどでも筆記が可能となっています。

さらに、極低温(-34.4度)から高温(121.1度)の環境でも書くことができ、100年保管してもドライアップすることなく、水中や油面にも筆記が可能という、ものすごいリフィルなのです。

インク自体は油性で粘度は高めです。しかし加圧式のためインクフローが良く、書き味はとてもスムーズです。
長く使っていなくても書き始めにかすれたり、書いていてダマができることもありません。

良い点(2) 50年以上前から完成されたデザイン


フィッシャースペースペンAG7のデザインと内部の構造は、50年以上変わっておらず、発売当時から完成されたデザインであったことに脱帽です。
シンプルで美しく未来的、それでいてどこかノスタルジックなデザインが素晴らしいです。

サイズは、長さ128mm、軸径9.4mmで少し小ぶりです。重さは27gあり、サイズの割には少し重めです。

良い点(3) 手に取って分かる高級感


真鍮製のボディに極厚のクロームメッキが施されたボディは、非常に高級感のあるたたずまいです。スーツ姿のビジネスマンにも似合います。

さらに、内部のノック機構のメカも全て金属製となっており、ボタンをノックした際の金属的なシャキッという音や感触は、他のボールペンでは味わえない心地良さです。
金属パーツの多さからくる重さもネガティブな要素にはならず、手に持った時の安定感や高級感、そして書きやすさに一役買っています。

良い点(4) 専用のリリースボタンは超便利


芯を出すときはトップのノックボタンを押し、芯を格納するときはサイドのリリースボタンを押します。
芯を出すボタンと格納するボタンを分けることで、手元を見なくても確実に芯を出したり戻したりすることができます。これは非常に便利です。
ポケットに入れるときに芯が出ていて、ポケットを汚してしまった、などということもなくなります。

良くない点


大した問題ではありませんが、ひとつだけあります。細いのです。
先に行くほど細くなる流線型のデザインは美しいのですが、グリップ部分が細いので少し握りにくさを感じます。

細くて握りにくいのが嫌だ!という方には、フィッシャースペースペンAG7の改良版で、直線的でグリップ部分が太くなったフィッシャースペースペンCH4というのもあります。

しかし私は初めて宇宙に行ったオリジナルのスペースペンという浪漫に魅力を感じているので、多少握りにくくてもAG7を使います。

リフィルの交換方法


ペン中央部を回すと外れます。
ペン先にはばねが仕込まれていますが、このバネは外れないようになっており、リフィル交換の際に無くしてしまう心配はありません。こういう些細な心遣いが素晴らしいです。

この記事で紹介しているフィッシャースペースペンAG7はこちら!

ブラックチタニウムというカラーもおすすめです。

ペン先が太目で握りやすくなったフィッシャースペースペンCH4はこちら。

替え芯(リフィル)のブラック中字はこちら。

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